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BLUE NOTE

SS_彼の嘘まで愛してる7

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音をたてて閉まるドア。ヒョニヒョンは外出中で、ミニョクは寝てしまった。ここはドア一枚で既に密室だ。ボクをベッドへと導いて座らせたヨンファヒョンは少し首を傾げてボクと視線を合わせる。柔らかな彼の前髪がサラサラと流れ潤んだアーモンドのような大きな瞳が露わになるとそこに映るのは情けないボクの顔。「ねぇジョンシン。オレのことスキでしょ?」好きだよ。ずっと好きだよ。だから誘わないで。心が折れそうだから。ボク...

SS_彼の嘘まで愛してる6

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「遅かったな・・・おかえり」引き寄せられて合わせた唇はしっとりと柔らかくてボクの思考を麻痺させようとしていた。『遅かったな・・・』そのコトバはきっとボクに向けたものじゃない。わかってるのにドキっとした。待っていたのはあの人。そしてヨンファヒョンが今キスをしていると思っているのもきっとあの人なんだろう。少し緩んだ唇から出た熱い舌がオレの唇の形をなぞる。ちょ、ちょちょちょ・・・たんま。これ以上はオレ無...

Note.201312××_To U(You) 17

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※R18:BL表現があります。ご注意願います。アロマキャンドルの香りが漂う薄闇の中、ささやかな灯りの中に白い肢体が浮かび上がる。「ン・・・・・あっ・・・・」艶を含む吐息が唇から零れ落ち、しなやかな腕で広い背中を抱く。その背中が揺れる度にキングサイズの大きなベッドがギシギシと軋んだ音を立てる。「・・・・ヒョニ、オレも・・・・ダメ・・・」「もう?まだ早いよ・・・」「でも、ッ!!」あと少しでイケるのに・・・と...

SS_彼の嘘まで愛してる5

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「ただいまぁ」今日は一人きりの仕事をしてきてその後食事に誘われたから帰ってくるのが遅くなった。玄関を開けて中に入るとリビングの方が明るかったからまだヒョン達が起きているのかな?みんなで映画でも見ているんだろうか?様子を伺いながらリビングへと足を向けるとそこにあったものにオレは閉口した。テーブルにズラっとならんだビールの空き缶とおそらくつまみがわりだったんだろうスナック類とソファで横になるミニョクの...

SS_彼の嘘まで愛してる4

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ビールで濡れたオレの首筋をペロリと舐めるヨンファヒョン。「おいしぃ。」ああああぁぁぁ・・・この人「おいしぃ」なんて言っちゃってるけど正気なんだろうか?「ミニョク~Tシャツにもかかって冷たいだろ? ほら、脱がせてやるから手を上にあ・げ・て♪」オレの着ているものを脱がしにかかってる。「あ・・・いいよ。自分でできるからさ・・・」「だーめ。風邪ひいたら大変だろ?ヒョンの言うことは 聞いておくべきだぞぉ~~...

SS_彼の嘘まで愛してる3

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「み~にょ~く❤いるんだろぉ~?」ドアの向こうから聞こえるあきらかに酔っぱらいだと思われるヨンファヒョンの声。こんな時に相手をするとロクなことはおきないってことを分かっているオレは寝たふり、聞こえないふりをしていた。「なぁなぁ~こんな時間だし、まだ起きてるだろ~?」こんな時間でもオレは寝てます・・・寝てるんです。だから静かに一人で飲んでてください。さっきヒョニヒョンの「いってきます」の声が聞こえて...

SS_彼の嘘まで愛してる2

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「行ったか・・・」リビングのソファに座ってやけに大きく響いた玄関の扉の閉まる音を一人きりで聞いていた。ミニョクは自室に籠っているし、ジョンシンは仕事で出かけている。「ちぇ~つまんねぇの~」やることなんて山ほどあるのにこんな時ほどどれもヤル気がおきなくてオレは時間を持て余していた。だったら一緒に行けばよかったって?そんなのイヤに決まってるだろ・・・一緒に行ってからかわれるのもイヤだし妙に気を遣わせる...

SS_彼の嘘まで愛してる1

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「あんま飲みすぎんなよ・・・」玄関先までついてきたヨンファヒョンは靴を履き替えているオレの背中に声をかけた。「大丈夫だよ。ねぇ本当に一緒に行かない?」オレがいっつもヒョンの話ばっかりするから集まるたびにみんなに「一度オマエの大事なヒョンを連れてこいよ」って、言われてるんだけどなぁ・・・「行かない」そう・・・彼に言ってみても今みたいにつれない返事しか返ってこない。一緒に行けば今夜は何をして時間を潰し...

SS_20140417_INORI

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オレはリビングで一人テレビを見ていた。どの局も痛ましい事故のニュースばかり。見ているこちら側も胸が痛んだ。テレビの中のニュースキャスターの悲痛な声に重なるようにさっきからずっと彼の部屋からはピアノの音が聞こえている。優しくて悲しいメロディ。国中のみんなが祈っている。きっとだからこその彼が弾くこの旋律なんだろう。天へと昇っていく・・・そんな音。ふっと途切れたメロディが気になり、彼の部屋をノックしたが...

Note.201312××_To U(You) 16

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あてててて・・・・寝返りを打ったことで腰に鈍い痛みが走った。身体をもぞもぞと動かすオレを抱いて眠る腕がオレの形を探り、その存在を確かめると再び背中に回され安心したように動かなくなった。この・・・よく眠りやがって・・・こっちは、あっちこっち痛いっつーの。大丈夫って、もういいよって言ったくせにオレについた見えない印に絶対に嫉妬したんだろ・・・一晩中オレを離さないで何回ヤッったんだか。眠りについたのはつ...

SS_20140414_理由

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「だからさ、おまえが悪いんだろ??」「え?ヨンファだって気持ちよさそうにしてたのに・・・」LAからの帰路、彼はずっとヘソを曲げている。原因は今朝のアレ・・・だよなぁ。だってさ、可愛いんだもん。可愛い自分を恨んでほしいよ。「ヨ~ンファ~~」「ヨンファって呼ぶな!」大きなマスクで顔をほとんど覆ってキャップの上から上着のフードをさらに被って目だけを出して誰だか分からない様相の彼。ファンだってLAへ旅立った時...

Note.201312××_To U(You) 15

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※R18:BL表現があります。ご注意願います。「じゃ、ほら脱がしてあげる。バンザイして・・・できるでしょ?」慣れた手つきでオレの服を一枚一枚脱がして行く。そうして全部脱がされオレは身のやり場のなさに困って俯くと、その顔を覗きこむように下から首に唇を寄せた。「ヒョンの匂いがする・・・」「・・・あっ・・・ば、ばか・・・」唇は首筋を這い伸ばされた手でオレの中心に触れる。立ち上がり始めた屹立は触れられて徐々に反...

Note.201312××_To U(You) 14

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※R18:BL表現があります。ご注意願います。ホテルに着いて部屋に入ってしまえばオレとオマエと2人きり。オレ達を咎める人も、邪魔をする人もいない。ドアの内側へ足を踏み入れたら荷物を床に放り出して前を行くオマエに飛びついた。「ヒョン、苦しいよ。」抱きついた肩を揺らしてクスクスと笑う。オマエも持っていた荷物を床へと置くと絡みつく腕をほどきベッドへと導かれ腰掛けさせられた。床に跪いたオマエはオレを見上げて見る...

Note.201312××_To U(You) 13

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目が覚めて一番最初に目に飛び込んできたのはオレが一番好きな男の顔。整ったキレイな顔に、うっすら無精髭を生やして口元をゆるませながらオレのことを見ていて思わず寝起き早々乙女のようにキュンっとときめいてしまった。「ヨンファおはよう」朝一番の少し掠れた声も色っぽいな・・・「なに見てんだよ・・・」オレは無防備な寝顔を見られたかと思うと照れくさくてついつい無愛想な返事をしてしまった。本当はさ、素直に「おはよ...

Note.201312××_To U(You) 12

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今にも泣きだしてしまいそうな彼の告白は途切れ途切れて言葉を紡ぎ出す。俯く視線、震える声。きっとそれはオレのことを想ってるからだって自惚れてもいいよね?だからさ・・・そんな彼の告白は愛しくて、切なくて、胸が痛かった。「オレさ・・・」君のせいじゃないよ。「ミニョクとさ・・・」もういい・・・もういいんだ。「せっ・・・・・」ガリッ・・・噛みしめたはずみで口の中のアメが砕けた。そしてオレは全て言い終わらない...

Note.201312××_To U(You) 11

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一番最初にステージから下りたオレはステージの下で後からくるメンバーを待っていた。「お疲れ様。大丈夫?」ジョンシンはやっぱり体調を気にしていたみたいだ。「なんとかなったよ。おつかれ。」次はミニョク。「転びそうになるし、後ろから見ててヒヤヒヤしたよ。」あそこからは全部見えてるもんな。「悪い、心配かけた。お疲れ。」最期にゆっくりとステップを下りてくるアイツ。ファンに向けていた笑顔はオレを見つけるとゆっく...

Note.201312××_To U(You) 10

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見つめたい。見つめられたい。触れたい触れられたい。好きだ。・・・・・・好きだと言ってくれるか?そばへ行きたいのに行く勇気が出ない。なぁ教えて。オレの心はどこへ向かえばいい?******************************ライブ開始前、目を閉じ少し震える掌をギュッっと握る彼の後ろに立つ。「何かあったら合図して。いつでもオレが横にいるから」閉じていた目が開きオレを見た。何かいいかけるように開いた唇が言葉を紡ぐ前にオープ...

Note.201312××_To U(You) 9

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オマエじゃない印がついた。合意ではなかったけどオマエしか知らなった身体に違う印を刻まれたと知ったらオマエはどうする?それでも「ヨンファ大丈夫だよ」って言ってくれる?あの優しい掌はオレを包んでくれる?ヒョニ、ヒョニ・・・今ならちゃんと言えるよ。・・・・・**********「おはよ。昨日はよく眠れた?」ホテルのロビーに集合するとジョンシンが真っ先に声をかけてきた。これから会場入りして腹ごしらえしたらリハーサル...

Note.201312××_To U(You) 8

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東京から名古屋への移動は熱が下がったばかりの身体には少々キツかった。乗り物を乗り換える度にウトウトと眠っては起こされてと浅い眠りを繰り返しなんとか名古屋入りをした。仕事に関しては普段から体調管理には気を使う方だったから、こんな時に珍しく体調を崩しているオレをマネージャーは不思議がって「オマエ達こっそり夜遊びでもしたんじゃないのか?」と冗談を言ったけどメンバーは誰も笑ってなかった。夜遊びをするくらい...

Note.201312××_To U(You) 7

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夢を見た。大きなステージに四人で立つ夢。オレ達はみんな、みーんな笑っていた。**********目が覚めて「ふぅ・・・」と息を吐くと隣のベッドに腰かけていたジョンシンが覗きこんだ。「ヒョン、目が覚めた?気分はどう?」そうか。昨夜は雨に打たれたせいで熱を出してしまったんだっけ?飛び出したのはオレのせいで自業自得だけどライブを控えている状態ではアーティスト失格だな。何も答えないオレを心配して熱を測ろうと額に当て...

Note.201312××_To U(You) 6

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『なぁなぁ、オレのこと好き?』いつだって彼は気まぐれにオレに聞いた。「好きだよヨンファ」そう答える度に嬉しそうに笑うその顔が好きだった。『ヒョニ・・・オレがいない時はあいつらのこと頼むな』『この四人でいつか世界を獲ろうぜ』彼と何度も交わした約束を思い出していた。**********思い出すのは彼の言葉。『ヒョニ頼むな』ギュッっと目を閉じて自分の気持ちを落ち着かせる為に大きく深呼吸する。そしてミニョクの胸元を...

Note.201312××_To U(You) 5

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ヒョン・・・今どんな夢を見てる?今夜君が見る夢はどうか君に優しくありますように・・・**********「セックスしたよ。ヒョンと」ミニョクがあまりにも信じられないようないや、信じたくないようなことを口にするからオレはそれが現実に起こったことなんだと理解できるまでにしばらくかかった。だから「ごめん」だったのか。と、ヒョンの言葉の意味が今頃分かった。ミニョクに襲われたとオレに言えずどうしたらいいか分からずに飛...