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BLUE NOTE

藍の絆 8

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※R18:BLな表現があります。ご注意ください。「ん・・・・」心臓がやけにうるさく鳴り響いていた。ジョンヒョンには何度もキスをされているが、それは儀式の始まりでもあり、熱を生み出すきっかけにすぎないからいつだってこの瞬間は緊張してしまう。けれどその先をミニョクが受けるからオレは彼と行きつくその場所を知らない。それはいつもの強引さが嘘のような優しいキスだった。オレの反応を確認しながら、軽く啄んだ後ゆ...

藍の絆 7

8
繰り返される痛みを伴う快楽の時間。この場所のマスターであるジョンヒョンのキスで始まるそれは、自らが望んだこととはいえ、予想以上に身体に負担をかけた。いっそ狂ってしまってもいいから一度に最後まで仕上げてしまってほしいとまで思うのに刻まれていく作品は未だ完成に満たない。「ん・・・・」まただ。此処を訪れてからというものの時折どこからか聞こえる弦の音。いつも身体の中を震わせるその音がすればかの儀式の時が近...

嘘つきな彼の嘘つきなキス last

24
※R18:BLな表現があります。ご注意ください。「入れたい」と願ったら、キミはちゃんと頷いてくれたから彼の腰を上げさせて熱をもつ自身を彼へと宛がう。「欲しい?ヒクヒクしてる」「オマエの・・・せいだろ」彼はオレを振り返り、誘うように視線をよこした。だからオレもそれに応えるように彼を見て持ち上げた腰に添えた手指に力を入れる。「んんっ」入り込む瞬間声が上がった。けれど、かまわずそのまま腰を推し進めると誘...

嘘つきな彼の嘘つきなキス 16

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※R18:BLな表現があります。ご注意ください。「オマエの・・・したい・・・」オレは驚き目を見開いてみせた。彼を抱くときは、もっぱらオレがする方で彼から求められるようにされることは少ない。「してくれるの?」羞恥に目を伏せながらも、彼は頷いた。今夜だけでもいい。こんな彼を今はめいっぱい味わいたい。「オレもしたいな。じゃあ一緒にしよ・・・」「え・・・?」頬に口づけて彼の上体を抱き起す。それから耳元に唇...

Antique0

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眼下に美しいフィレンツェの夜景が広がるオフィスの最上階。そこに一人の男がいた。勤務中の社員の姿も少なくなるこの時間は、効率よく持ち込まれる書類に目を通す時間だ。コンコンノックと共にドアから顔を見せたのはメイン秘書を務める男。「失礼します。今日目を通していただく分の書類は これで最後でございます」「ああ、そこへ」決められた場所に数枚の紙が差し入れられるのを目の端に映しながらも、男の目は画面に映し出さ...

嘘つきな彼の嘘つきなキス 15

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※R18:BLな表現があります。ご注意ください。オレは今まで、彼の何を知り、何を見てきたのだろう。キスを交わして、首すじから鎖骨そして胸元へと唇で触れる。ベッドに横たわる彼の肌はしっとりと汗ばみ、潤んだ瞳がオレを誘う。「抱いてよ」めったに口にしない言葉を震える唇が伝える。愛しくて愛しくて愛しくてオレの中の箍が外れる音を聞きながら、オレは噛みつくようなキスをした。「んん・・・・っ」すぐに綻ぶ唇から性...

嘘つきな彼の嘘つきなキス 14

8
「あれ・・・?」スタジオに近づくにつれ、わずかに漏れる音に首を捻る。震動が低く伝わるその音は、間違えるはずはない・・・「来ないって言ったのに」オレは相手と交わした電話を思い出して、ひとり愚痴を吐き出した。「ずるいなぁ~ミニョク」そうして、勢いよく開けたドアから顔を出して素直に文句を口にした。「何しに来たの?」それなのに相手は飄々と言うんだ。「何しに・・・?じゃないだろ。 オレ、誘ったじゃん。一緒に...

嘘つきな彼の嘘つきなキス 13

12
「ここは・・・よく使われるんだ。 その・・・」彼は最後まで口にはしなかったが、おそらくオレの想像していることと違いはないだろう。「最初は昂った身体を沈めるだけのつもりだった。 けど、それだけじゃ物足りない自分に気がついてそれで・・・」「それで、こういうことをしていたの?」彼に繋がったままのローターに触れる。それは毒々しい色をして異様な存在感でオレたちの前にいた。「これっきりと毎回想いながら、それで...

嘘つきな彼の嘘つきなキス 12

13
「ヒョニ・・・」オレを呼ぶ声に導かれ、震える足でベッドへと近づく。「ど・・ゆこと・・・だよ」「どうゆうも、こうゆうも・・・ 見たままでしょ」サラリと応えたのはヒョンではなくミニョク。オレはそれを無視して、ベッドに腰を下して彼の視界を覆っている布に手をかけた。「説明・・・してくれるんでしょ?」緩んだ布の向こう側には、迷いを浮かべる潤んだ瞳。視線を僅かに泳がせながらそれでも、オレを真っすぐに見据えた。...

嘘つきな彼の嘘つきなキス 11

10
オレは、薄暗い空に白く浮かび上がる山々。静かに降り落ちる雪を眺めながら温かな部屋で、昼間買ったパンをつまみにワインを開けていた。連れはベッドで昼間撮った写真の整理をしながら、オレは窓際に座って一杯やりながら、たわいもない会話を続けていた。「それで?その翌日から連絡なしってわけだ」「ああ・・・」男だけの旅だからぶっちゃけトークだってなんだってありだ。それに、ココには知ってる奴なんていない。知らない言...

嘘つきな彼の嘘つきなキス 10

6
※R18:BLな表現があります。ご注意ください。「どうかした?」耳元で囁くような声にピクリと肩を揺らす。さらりと下りた前髪が首筋を擽った。「一人じゃ物足りないでしょ?」彼は、ミニョクは、背中から前に手を回すとバスローブの前を開き始める。そして、全てはだけさせてゆっくりと胸を手のひらで撫でる。「ん・・・・」手の動きはオレの弱い部分をくすぐって、たまらない快楽を生み出していく。「見てて」胸に這わせた手...

嘘つきな彼の嘘つきなキス 9

3
ほどよく落とされた照明の中、気持ちを煽るようなBGMが流れる。裏通りにある看板も出ていない店内は奥に伸びた作りになっていて、薄暗い通路を行った先にはそれぞれ個室が並んでいた。入口では受付の男が客が鉢合わせしないよう配慮しながら訪れる客をさばいている。まぁ、例え会ったとしてもココは会員制の秘密の場所でもあるため互いに干渉せず、ココで見たものは外に漏らさない。それがルールになっていた。この場所を知った...

嘘つきな彼の嘘つきなキス 8

5
「・・・・てて」いつの間にかそのまま眠っていたらしいオレは身体中の痛みで目が覚めた。暖房はつけっぱなしだったから喉は乾燥にやられラグの上とはいえ身体は冷え切っていた。のそのそと起き上がり、テーブルの上に置き去りになっているiphonを手にして彼からのメッセージでもないかと確認したがそこには平和な友達からのそれしかなく、ぼんやりと見つめている間に画面は暗く変わってしまった。目を閉じれば最後に見た彼の顔が...

嘘つきな彼の嘘つきなキス 7

6
※R18:BLな表現があります。ご注意ください。「・・・た・・っ」気付けば彼を床に引きずるように押し倒し、解いたマフラーで後ろに返した手首を締め上げていた。「話す気になるようにする」そう宣言して馬乗りになり見下ろすと怯えた視線がオレを見上げた。けれど、一旦走り出した暗い気持ちを止めることのできないオレは更に彼を責めたてていく。「ミニョクと何してたの?」「ごはん・・・食べて・・・」「それから?」先を...

嘘つきな彼の嘘つきなキス 6

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どうやって家にたどり着いたのか・・・気付けばリビングのソファに腰掛けてなんとなく点けたテレビを眺めていた。電話もメッセージへの返信もない。既読にもなってない。なんどか点けたり消したりしてそれでもなにもない画面にオレは諦めて溜息を漏らす。つい数時間前に友人に見せた彼の写真を表示して指で撫でる。強い光を放つアーモンド型の瞳。少し厚めの唇が開かれて、ちらりと覗く舌が色っぽい。確信犯的なその表情は、ライブ...

嘘つきな彼の嘘つきなキス 5

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翌々日。そろそろ彼に会いたいと思う心をぐっと堪えて、今日はツレの誘いに乗っておススメだという酒場にやってきた。そこは気取らない感じの飲み屋で、ちょっとした食事もとれるところだった。個室も多く、こういう業界の人達も使うことが多いのだと彼は言った。今度ヒョンと来よう。内心、そんなことを思いながら向かい合って座ったツレと乾杯を交わす。「で、最近どうなの?」「んー、まぁ順調やないか?」気のしれた相手だから...

嘘つきな彼の嘘つきなキス 4

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『あ、ヒョン?』約束どうり夜に鳴った電話を取ると嬉しそうな声が耳に響く。『今から会いに行ってもいい?』オレが答える前に矢継ぎ早に尋ねられる。『ツレから面白いDVDを借りたんだ。一緒に見たいなって思って』ツレ・・・DVD・・・今はそんなことより眠りたかった。「疲れててさ・・・」それだけ口にするのがやっと。iphonを持っている手も怠く、電話の向こう側の声はまるで子守歌だった。『何もしないし、DVD観たら...