FC2ブログ

BLUE NOTE

ショコラ ~兄たちの場合~

5
「残された時間は自分の為に使え」国務を終えた経験者は皆口をそろえて語る。「そうだね。そうしなきゃだね・・・」ヨンファは持っていたカップを口に運ぶが手が震えて上手く飲めなくて必死にそれを押えこんで温くなりはじめたコーヒーを啜る。いろいろ・・・と、迷惑ばかりかける。今までずっとやっぱり上手くやれなかったなぁ・・・と、そう思うのだ。後悔ばかり浮かぶ。だからいつも結局最後は、ぎこちなく作る笑顔を相手に返す...

ショコラ ~弟たちの場合~

0
待ちあわせの相手がやってくるとミニョクはクンと鼻を鳴らす。「・・・甘い匂い」部屋に入ってきてすぐ上着を脱ぎ、丁寧にパイプの椅子の背にかけるとドラムセットの脇までやってきたジョンシンからは、アルコールの匂いに混じって知らない甘い香りがした。くんと鼻を鳴らしたミニョクに気づいたジョンシンは、すぐにポケットの中に手をやり綺麗に包装された箱を取り出す。「これだよ。チェリーボンボンだってさ」開ける?と目くば...

天使にラブソングを 5

1
「オーディションには もう一人のイケメンと一緒に来てくれる?」ソウルからスターの卵を探しにやってきたという女性はジョンヒョンに笑顔で言った。「だれ・・・ですか?」それほど人見知りをする方ではない。けれど、ソウルまでのそこそこの時間を共にする相手を知っておきたいと思った。「んーーーーー、そうねぇ 待ちあわせの場所に行けばすぐに分かると思うわ」彼女の一言で相手の詳しいコトはうやむやにされた。そして心の...