Note.201401××_キミノートlast ep
思い出の中のオマエとの初めてのキスは
微かに触れただけだった。
ジョンヒョナ・・・あの時はこんな関係になってるなんて
想像もつかなかったな。
口ベタなオレ達は、何かあればこうしてキスをして
相手の気持ちを探してきたっけ。
伝えたい想いも、伝えられない想いも
繋がる部分からは何か伝わるような気がしていたのかもしれない。
そう、恋の始まりはいつもドキドキで
そんな気持ちが溢れてメロディになった。
「曲を作りながらずっと思い出していたよオレも。
オマエが気になってドキドキしてた気持ち」
「ドキドキしてくれたんだ」
「ずっと秘密にしてたけどな」
オレの告白にオマエは嬉しそうに笑った。
**********
「だからそこはさ、こうドキドキする気持ちを表現したいわけ」
リビングに場所を映して残りのメンバーの帰りを待ちながら
2人でマジメに仕事の話をして・・・いるつもりだったのに
「へー・・・こんな風にドキドキしたの?」
とオレの上げ足を取ってからかってきた。
「う、うるさい!!・・・黙って弾けってば」
「したんだ」
オレをわざわざ下から覗き込むようにしてニヤリと笑った。
したよ・・・悪いか。
誤魔化すように慌てて視線を外して指板を確認する振りをすると
すぐにオマエは楽しそうにギターを弾きはじめ
オレはその横で同じストロークをしながら口ずさむ。
それも昔から変わらなくて、いつもの風景なのに
妙に懐かしい気持ちになるのは、この曲のせいなのかもしれないな。
「ただいまー。あれ?ギターの音がする。
なになに、2人で何弾いてるの?」
「聞いたことないリズムだけど、もしかして新曲?」
ジョンシンとミニョクは一緒に買い物に出かけていたようで
沢山の紙袋を手にリビングの方へとやってきて
久しぶりにメンバーが勢ぞろいして
宿舎は急に賑やかになった。
オレはメンバー全員が揃ったところで改めて
今回のアルバムに入れようと思っている曲を
順番に披露していく。
代表やファンに聞かせるよりも一番緊張する瞬間だ。
「どれも新しい試みって感じだね」
「今回ヨンファヒョンはギター弾かないスタイルで行くの?」
ジョンシンとミニョクが思ったことをそれぞれ口にした。
「弾くものと弾かないものになるかな。
ジョンヒョンの作曲したものは2人で今までどうりのスタイルで・・・
ほら、オマエも聞かせろよ」
「タイトルは 『眠れない夜』 」
アイツはギターを抱えなおすと先日は無かった歌詞もつけて
歌いだした。
オマエも思い出していたのか・・・
「ねぇヒョニヒョン眠れなかったの?」
曲を弾き終えたところでジョンシンがすかさずつっこみを入れる。
アイツはこっちをチラッっと見て目を細めると
「誰かさんのおかげでね」
「なんだよ・・・、オレのせいかよ・・・・」
拗ねたオレが険悪ムードを漂わせたのを素早く察知した
ジョンシンが両手を広げて
「まぁまぁお二人さん、ここで痴話ケンカはやめてね」
「ぷっ・・・・」
「・・・・ブッ」
みんなで笑ってまた曲の検討へと戻っていく。
こうしてオレから生まれた曲とオレの背中をいつだって
こいつらが押してくれた。
そしてメンバーと相談しながら色々な形に
作り上げていくことでCNBLUEらしくなってなっていくんだと思う。
まだオレの知らない音がこの世の中にはたくさんあるから
オレは・・・オレ達は
CNBLUEでいる限りそれを探し続けるんだと思う。
「ね・・・実際に演ってみない?」
ミニョクが言い出すと。
「行くか、練習室へ・・・」
誰ともなく言い出して立ちあがり
全員が同意して揃って練習室へ向かった。
~キミノート END~
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この話で『キミノート』シリーズは終わりです。
皆様お付き合いありがとうございました。
ヨンファ達の作曲の過程はあくまで私の想像ですし
色々用語も間違ってたらスミマセン。
あの曲達がどんな風に生まれたのか?
私の妄想全開でお届けしました。
いかがでしたでしょうか?また感想など聞かせてもらえたら嬉しいです。
明日は何をお届けしようかな?
書きたいネタばかり溜まって一向に吐き出せてません。
書きたい気持ちが薄れる前にカタチにして
また皆さんに披露できたら・・・と思います。
では、また明日。いつかの彼らの話でお会いしましょう。
※拍手コメへのお返事
93line*****サマ
いつもコメントありがとうございます。
『眠れない夜』ならぬ 『初めての夜』
何かの形でお披露目できたらいいな。
どんな風だと思います?
なんて逆にふってみたりして(笑)
いつもたくさんのポチ・コメ・拍手ありがとございます。
皆はどんな話が読みたいかな❤次も期待してるヨンと
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