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kaonyon

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※このお話はもちろんフィクションです。
 名の似た人が登場人物ですが、読んで不快に感じる方もみえるかもしれません。
 し苦手だ!作り話は無理!という方がお見えになりましたら
 そっと上の×ボタンを押していただけたら幸いです。
















風が吹き夏が終わる・・・

空が高くなり、そこに浮かぶ白い雲もどこか軽やかで
季節は夏から秋へと移り変わる中、ジョンヒョンはヨンファと連れだって
小さなビルを訪れた。

そこは只今準備中のFNCエンタ日本事務所。


「どんな話かな」
「自信持って行こうぜ、絶対良い話に決まってる」


心配症なオレに対して、一足先に自国で知られるようになった彼は
自信に満ちた顔でそう言った。
オレにはまだそんな顔できない。
眩しいばかりの笑顔に再び複雑な気持ちが沸き上がる。


「きたか」


呼び出したのは彼。
オレたち4人を日本に送り込んだ張本人。

FNCエンタの代表その人は、どこか違和感を感じるような声色で
2人を出迎えた。


「もうすぐここも準備が整う。
FTISLANDとCNBLUE
おまえ達をサポートするところだ」


どうだ気に入ったか?
そこからはずらずらと自慢話がつづく。
スタッフは数えるほど、けれど事務所らしい構えに期待感は
いやでも生まれてくる。


「韓国でデビューが決まった」


・・・・・え?
それなのに思わずぼんやりと聞いていたオレはその一言に目を見開く。


「デビューだ」
「え、やった!ジョンヒョン!」


その言葉に先に答えたのはヨンファだ。


「やっとデビューできるんだぜ、な、やったな!」
「・・・うん」


なんだろう。嬉しいはずなのに。
なんだろう。この違和感。


「帰れるんだぜオレたち!
夢がかなうんだぜ!嬉しくないのかよ、なぁ!!」


嬉しい・・・けれど、オレはすぐに返事を返せなかった。
なんとなく似合わないんだ・・・彼にここは。

撮影から帰ってきて、
もともと痩せていた彼が一回り小さくなって帰ってきた。
そりゃオレたちみんな決して生活に余裕がある訳じゃない。
だからみんな痩せてるけど、なんかそう彼は、疲れているようで
そのくせに行く前よりも遥かに人を引き付けるオーラが出てて
この人だけは汚してはいけないと、守らなきゃいけないと
そんな風に思わせる。

この人にはもっと華やかな日の沢山あたる場所が似合う。
こんな世界でなく、もっと違う世界に彼を置くべきじゃないのだろうか。


「ヨンファどうだ?」


覗きこむ目の色が違う。


「ありがとうございます。嬉しいです」
「そうだろ?嬉しいよなぁ」


そうだろうなぁと馴れなれしくヨンファに触れる。
それを見てオレの顔に浮かぶ嫌悪の色は益々濃くなっていく。


「帰ったら忙しくなるから」


執拗なスキンシップと視線。
穢れる穢れる穢れる。
彼が・・・・そんな風に穢されるなんて・・・


「やめ・・・・・っ!」


腕を掴みあげて今にも殴りかかりそうになるオレ。
けれどそんなオレの前に彼は強引に割り込んで背中を見せる。


「気にすんな、大したことじゃない」


コトを荒立てそうになるオレを制して振りかえる彼は笑う。


「そうだ、大したことじゃない。この世界では常識だ」


なにが・・・・・!!
なにが常識だよ。このクソジジイ!!
興奮しているのか饒舌になる代表。
スタッフはそんなオレたちのことは見て見ぬふりで
これが目の前の男が言う世界なのだと、そう見せつけられるようで
ただただオレは憤りに震えていた。


「大丈夫だから、ジョンヒョン落ち着け」


制するヨンファに諌められているオレに気を大きくしたのか
手ごたえありと思ったのか。
代表は興奮したように続けた。


「その顔上手く使わなきゃだよなぁ
オマエはボディーガードにも使えるし
流石オレが選んだだけはあるってもんだ。
あとは・・・・なぁヨンファ」


そこまで言われると思ってもいなかった。
バンドに拘ってきたし、それなりに練習だってしてきた。
今までの苦労を考えるとすぅっと腹の中が冷えていくのを感じた。
けれど、ジョンヒョンがそれを表に出すのより早く。


「バカにしないでください!!」


驚くような声が響く。
信じられないような力を持つヨンファの声は、その場にいた人間の
全ての耳を捉えた。


「オレはともかく、こいつ、そんな扱いしていい奴じゃないです。
オレより才能あるヤツなんです!だから顔だけじゃない!
顔も良くて演奏だって良いんだ。間違えないでください!!」


いつも穏やかな彼の荒ぶる声。
目を潤ませて怒る彼が今にも掴みかかりそうになる直前・・・・


「ヒョンたち、帰りますよ」


ぶっきらぼうな声が背後から聞こえる。
感情が感じられない、ぶっきらぼうな声。


「それ以上やっちゃぁダメでしょう」


溜息まじりの呆れ声には、いやというほど聞き覚えがある。


「・・・・グァンジン」


伊達メガネと結った長い髪。
シャツの襟元から覗く日に焼けた首筋を大げさにコキリと鳴らす。


「代表、ダメでしょう?そんなやり方じゃ
ヒョンたちを怒らせてもイイことなんてない。
そうでしょ?」


その声は冷たく単調で、
こちらの表情をちらりと見たグァンジンの視線が刺さる。


「行きますよ」


ぼそりとつぶやいた声が聞きづらく
顔を上げて聞き返すと少し苛立ったような口調で返される。


「・・・・ったく、そんなことも分かりませんかね。
さっさと帰りますよってことですよ」


溜息まじりの声に
(いただくのはもちろん・・・・)
そんなものが混じっていたことは誰も知らない。


「行こう」


ジョンヒョンの様子がおかしいことに気づいたヨンファは、
うなずくのが精いっぱいのジョンヒョンの背中を柔らかく押した。
夢への道は明かりが乏しい。
その道を重い足取りで一歩、オレたちは踏み出したんだ。





⇒To Be Continued
+++++++++++++++++++++++++++





これを公開すること。
この続きを書くことで
誰かの気持ちが少しでも軽くなりますように・・・
kaonyon






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Posted by

Comments 3

There are no comments yet.
のぐり  

お話続けて頂きありがとうございますっ!
気持ち届いてほしいです!!!

2019/09/17 (Tue) 07:44 | EDIT | REPLY |   
ひでみのり  

今の、cnblueの状況が大変なだけに、癒やされます。ありがとうございます。

2019/09/19 (Thu) 07:25 | EDIT | REPLY |   
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2019/09/24 (Tue) 23:27 | EDIT | REPLY |   

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