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kaonyon

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※このお話はもちろんフィクションです。
 名の似た人が登場人物ですが、
 読んで不快に感じる方もみえるかもしれません。
 苦手だ!作り話は無理!という方がお見えになりましたら
 そっと上の×ボタンを押していただけたら幸いです。
















「ただいま」


扉には鍵がかかっていた。
ミニョクはレッスンに行くのだと言っていたのを思い出したが
つい呟いてしまうのは癖みたいなものだ。


頭の中ではさっき交わした会話がグルグルと回る。
『逃げた悪魔』か・・・
果たして今のオレがそれを感じ取ることができるだろうか?


「ただいま。ヒョン何かあったの?」


店に残したジョンヒョンとグァンジンが帰ってきた。
靴を脱ぎ部屋へと上がりこんできた2人にヨンファは
いつもどうり笑って先に帰ってきてすまなかったと、告げるはず
・・・・だった。
けれどその口は開く前に硬く噤まれる。


「まったくイイ大人なんですから、そんなに詮索しなくても
 いいじゃないですか。ねぇヨンファヒョン」


相変わらず余裕の口ぶり。
その相手の姿を見て視線が止まる。


「なんです?オレの顔になんかついてますか?」


いつもと様子が違うヨンファにグァンジンが尋ねる。


「おまえ・・・・」
「そんなに見つめてオレの顔に何かついてます?」
「あ・・・ああ。今日は少し暑いな。汗かいたろ先に
 シャワー使っていいから行って来い」


不自然な会話なのは分かってる。
けれど考える時間が欲しいと願うヨンファの気持ちが
通じたのかグァンジンは少しだけ首をかしげただけで
髪を結っていたゴムを外して浴室へと向かい始める。


「ヒョンたちより先になんて悪いですね。
 けど、遠慮なく入らせてもらいます。
 ありがとうございます」


パタンと扉が閉まるのを確認して未だ立ちつくすもう一人の男
ジョンヒョンへはミニョクの迎えと買い物を頼む。


「帰りにミニョクと肉買ってこいよ。
 4人でさ、お祝しようぜ。
 何を買えばいいかはミニョクに確認すればいいから」
「うん、行かなきゃダメ?」
「ああ、頼むよ。その間にグァンジンと作戦会議しとくから」
「・・・わかった」


どんな作戦会議だよと心の中でヨンファは独り言を吐き出しても
顔には出さずに買い物代だけを渡してジョンヒョンを見送った。


連絡か・・・・


めんどうだ。それにさっき分けてもらったもので
自身でなんとかできるかもしれない。
そうやって心を決めたところへガチャリと扉が開く音。


「あれ、ヨンファヒョン一人ですか?」
「ああ。ジョンヒョンは出かけたよ」
「そうですか。シャワー使います?」
「いや・・・」
「気にするかと思ったのに意外ですね」


グァンジンはまだしっとりと濡れた前髪を掻きあげる。
長い髪の向こうに隠れた瞳が暗く光ってヨンファを捉える。


「こんなとこにいた・・・なんてな」


ヨンファのトーンが下がる。


目の前に立つグァンジンは、先程までとことなり
年上を敬う視線ではなく冷たい眼差しを湛えてヨンファを
見つめていたが、やがてヨンファを促すように脇を通り過ぎて
部屋の奥に並べて置かれた2段ベッドを背に床に腰を下ろす。


此の部屋に2人きり。
外はまだ明るいのに部屋の中ではその光を遮るように
暗い気が生まれ立ち込めはじめていた。





□□□□





腰を下ろしたグァンジンは立ったままのヨンファを見上げる。
ヨンファは強い意志を持った光を湛えてグァンジンを見つめ返した。


「今度は何やらかしたんだ?コカビエル」

そう呼ばれたグァンジンが表情を変えて冷たく笑う。
いや、グァンジンの姿は少しずつ変わっていた。
ヒトではないものにヒトと悪魔が混じり合った異形の姿に
みるみる変わっていっていたのだ。


「80年ぶりですねヨンファ。再会できて光栄です」
「堕天使に会えたってオレはちっとも嬉しくないけどな
 逃げたんだって?何しにきた・・・」


まったくその通りだった。
この時間はそんなことに費やすものじゃなかったはずなのだから。


「あなたと同じですよ」


ククと喉を鳴らして笑いながらそう答える余裕の表情には
それでもグァンジンの面影が確かにあり
ヨンファは、魂で判別ができるとはいえ不思議と胸が痛む。


「音楽が持つエネルギーに集まってくるヒトでも狩るつもりだったか?」
「そうですねぇ。とても素晴らしいアイディアだと思いませんか?
 けれど、私が此処に惹かれたのは偶然じゃあないでしょうねぇ
 とても良い匂いがしたのですよ」


リズムに乗せるようにようにグァンジンは言った。


「匂い・・・?」
「そう甘くておいしそうな・・・天使の匂いがね」
「・・・・・・」


ヨンファは思わず拳を握りしめ、その内側にある剣の存在を確かめる。


「どうするつもりだ」
「どうするとは?」
「ヒトだよ。集めて狩ったあとは・・・」
「ご想像どうりですよ。それが私の仕事ですから」
「ち・・・っ」


グァンジンは不穏な表情になった。


「それともあなたが代わりに私と行きますか?
 わが主はいつでもあなたのことをお待ちしておりますよ」
「あいにくだがオレは地獄になんて行くつもりはない。
 とっとと帰ってそう伝えろ。もちろん手ブラでな」
「そういうわけにはいかないんですよ」


グァンジンは舌舐めずりをしてヨンファを見る。


「私も命は惜しい。そんなことはできませんね。
 魂もあなたもどちらも手に入れて手柄にしなくては」
「わからないやつだな。もう行けよ。コカビエル」


ヨンファは手のうちから青白く光る剣を生み出す。


「80年前のように深手を負いたくなければ今すぐ去れ」
「そうですか、仕方ありませんね」


コカビエルの立つ場所から風が巻き起こる。
そして次の瞬間には背中に巨大な翼が現れた。
黒い翼・・・まぎれもなく堕天使の証しだった。





⇒To Be Continued
+++++++++++++++++++++++++++





え-・・・っとな展開に皆さん
ついてこれてますか?
次はきっと・・・・・

楽しみな人手を挙げて!!!



kaonyon






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2019/10/23 (Wed) 00:56 | EDIT | REPLY |   
ひでみのり  

はーい。\(^o^)/
次回も、楽しみにしていますー。❤(ӦvӦ。)

2019/10/23 (Wed) 06:57 | EDIT | REPLY |   

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