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kaonyon

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※このお話はもちろんフィクションです。
 名の似た人が登場人物ですが、
 読んで不快に感じる方もみえるかもしれません。
 苦手だ!作り話は無理!という方がお見えになりましたら
 そっと上の×ボタンを押していただけたら幸いです。
















黒い翼を一度大きく羽ばたかせる。


それを合図に床から姿を現したのは使い魔達だった。
狭い空間を埋め尽くす数。
それらがヨンファめがけて一気に襲いかかってくる。


「ち・・・っ」


ヨンファは寸でのところで攻撃をかわし、
剣でそれらを振り払っていく。


「相変わらず美しい剣さばきです。
 でもその身体でいつまで持ちますかね」


コカビエルは不遜げに眺めている
ヨンファは舌打ちした。


「・・・んの、大人しく捕まれよ!」


次から次へと沸いて出てきてキリがない。
ついに一匹がヨンファの腿に噛みついた。


「!!」


そのあと低い音がリズムを刻む。
グァンジンの奏でる音に似ていた。


「やめ・・・っ」


その音はどんどんボリュームを上げて壁をビリビリと震わせた。
あまりの音圧にヨンファも押されていき、思わず足を踏ん張る。
すると床から巨大な蜘蛛が現れたではないか。


「コカビエル・・・ってめぇ!」


精一杯床を蹴りあげて切りかかったのも束の間、
巨大な蜘蛛が四方八方へと糸を吹きだした。
避ける暇もなかった。
粘着質な糸はヨンファをしっかりと捉える。


「く・・・・あっ」


糸が手足に絡みつきヨンファは磔にでもされたように
四肢を拘束されてしまう。
糸はとても強靭で身動きひとつできない。
必死でももがいた。もがいたけれども、もがけばもがくほど
それは絡みついていった。


『おまえはバカだ』


ジョンシンに言った言葉はそのまま自分に返ってくる。


オレはバカだ。
約束を守らず力を過信し過ぎた。
後悔してももう遅い・・・か。


ジョンヒョン、ミニョク・・・


「いい眺めですね。苦しむ姿もまたいい」


コカビエルが近づいてきた。
コカビエルのくせに姿そのままに顔はグァンジンを模して。
目線まで上げた指先の爪は鈎爪のように長く伸びている。
それをヨンファの衣服に引っ掛けて一気に引き裂いた。


露になったヨンファの胸には爪のあとがうっすらと
浮かび上がる。


「コカビエ・・・コ・・・グァン・・・ジン。
 グァンジン・・・・」


慕っていた弟の名前を呼ぶ。
天使でも悪魔でもこの世界に存在するためには
ヒトの身体を借りなければならない。
カタチは魂に引きずられて変わってしまったとしても
器が必要なのだ。だからグァンジンも確かに
存在していたはずなのだ。だから、
少しでも意識が残っていれば、きっと・・・


「グァンジン、グァンジ・・・っ」
「呼びかけてもムダですよ。私は彼と完全に融合してしまった。
 もう彼はどこにもいない。ああ・・・いい。
 美しい。実に美しい身体だ・・・・」


言うとコビエルは左手を伸ばしてヨンファの胸の突起を摘みあげる。


ボクリと身を竦ませたヨンファを彼は
間近でじっくりと眺め再び口を開く。


「此処はあなたの弱みの一つだった。
 変わらないみたいですね」
「よせ・・・・」
「ここを弄られれば抗えなくなる。そして此処ならもっと・・・」


ヨンファは唇を強く噛んだ。
眉をよせ、襲ってくる感覚にあらがっているヨンファの表情を
眺めて、相手は執拗に指先で責め上げる。
熱が・・・息があがる。


「・・・ぁあ・・・はっあ・・・・やめ・・ろ」
「我が主のお気に入りだけはある。ほら、これが証拠だ」


左目の涙袋の黒子を爪になぞられ
ぞくりと背中に悪寒が走る。


「たまらない。今スグにでも私のものにしたい」


恍惚と目を細めヨンファの首筋に舌を這わせるコカビエル。
そして熱を帯びた声で誘う。


「イイ感じに溜まっている。これをヒトであるアレに与えるのは
 もったいないというものです。どうですか?取引をしましょう。
 全部とは言わない。あなたのエナジーを私に与えてくれるなら
 今回ばかりは見逃してさしあげてもいいんですよ・・・」
「・・・ざけるな」
「ずっと機会を待っていたんです。
 弱ってきたところを食べてしまおうと思いましたが
 気が変わりました。あぁ、この芳醇な匂い。
 少しだけ分けてもらっただけでも得られるものは大きそうだ」


コカビエルの手がヨンファの膝を大きく開かせていく。
鈎爪をウエスト部分に掛けると、ボタンを勢いよく飛ばし
そのまま一気に引き裂いていく。
その時ヨンファが声を上げたのは、身体を晒した上に
彼の手が遠慮なくヨンファのそれを握ったから。
ヨンファは羞恥に震えながら視界に入るそれから目を逸らした。


まだやることがあるんだ。


選択を間違ったのは自分。
だからただ祈っていた。
天に祈っていた。





⇒To Be Continued
+++++++++++++++++++++++++++





前回はアホなこと聞いてすみません(滝汗)
今日も更新できました。
なんかモヤモヤするときは
まったく違う世界の文字を追いかけてると
気持ちが変わるときってあるよね。

世界には色々な出来事があります。
色々な考え方も人もいて、
自分と同じものでないものの方が多いのです。

だから

こんな世界を描き
誰かと共有していてもいい。

私は彼と彼らが好きで
あなたのことも好きで
この世界が好きなのです。

この世界はとても美しく残酷だけれども
この世界で私たちはこれからも・・・・

あなたと笑って生きていくのだから。





kaonyon





真面目か(苦笑)





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Posted by

Comments 2

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ひでみのり  

新しいお話、ありがとうございます。😆💕✨
現実の世界では、いつも、非難を受けているヨンファ君がいて、辛いです。
真面目に生きているのに。
優しすぎるからでしょうか?
次のお話も、待っています。

2019/10/24 (Thu) 07:28 | EDIT | REPLY |   
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2019/10/24 (Thu) 07:39 | EDIT | REPLY |   

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